mano.cat Diary


2011-03-19 遺言書

_ 僕と佳子に

母さんの書棚を見ていて、遺言書を見つけた。

土地の評価証と一緒に、僕と佳子に向けた手紙の形式で。

5年ほど前に書いたものらしい。

_ 遺言書

優しくしてくれてありがとう。

もし私が入院するようなことになっても、

延命措置はしないで、痛みを和らげる処置だけしてください。

私は充分に生きました。思い残すことはありません。

_ ごめんな

涙が止まらない。

佳子と二人で、しばらく何も話さずに泣いた。

母さん。

優しくなんてしてないよ。

もっともっと、してあげたいことがたくさんあったのに。

もう少しだけ、待っててほしかったよ。

ごめんな。


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