2011-03-02 心筋梗塞の顛末②
_ 手術直前
2/21(月)19時 手術直前のベッド。
各種ケーブルに縛り付けられた僕は、すっかり「患者」の様相。
心配させたくなかったので母さんや佳子には知らせず、
三里に「家族」として付き添ってもらうことに。
事前に手術のリスクなど聞かされ、
三里はけっこう凹んだらしい。(後から知った)
曰く、カテーテルが血管を破ることがある、
血流を一時的に停めるので、
心臓にダメージを残す可能性もある、
造影剤等の投薬で予期せぬ副作用がある、
絶対に安全な手術とはいえない、等々。
この時点の患者本人は別段苦しんでいるわけでもないので
実感が湧かず、興味津々、周囲の状況を観察していた。
インターンらしい若い白衣がたくさん取り巻いていて、
何をするでもなく、処置を受けるボクを見ている。
メモでも取れば?
_ 変な救急患者
歩いて受付に来た心筋梗塞発症の救急患者、
珍しいケースなんだと思った。
心筋梗塞って、救急車で運び込まれるんだよね。
脂汗をかき、死の恐怖に怯えながら。
「救急救命病棟って、どこですか」って
受付に聞く救急患者はいないんだ。
_ 医療ドラマのシーン
仰向けのベッドで廊下を手術室へ運ばれながら、
おそらくこのシチュエーションでなければ
経験できない風景を目にした。
流れ去る天井と、心配そうに見下ろしながら
付いてくる三里の顔。
映画やドラマのシーンをあれこれ連想する。
途中、三里に職場への連絡をいくつか頼む。
この時点では、せいぜい三、四日の入院のつもりだった。
高仲先生がそう言ってたから。
すぐに手術を受けさせるための方便だったらしい。
二週間もかかったじゃん。
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