mano.cat Diary


2011-04-30 Mauve

_ グラッシ

昔、油絵を描いているとき、

仕上げに薄く溶いたMauve(モーブ)で

全体を上塗りして深みを出していた。

技法としてはグラッシといい、

透明色を重ねて色を創るためにやるのだが、

仕上げに使うことを伯父から教わった。

はっきりと紫色が見えるわけではなく、

紫の層を透過した光が画面を覆うので

なんとなく、アンニュイな色目になった。

その仕上がりが好きだった。

_ 悲しみの釉薬

いま、何をしていても、少し哀しい。

心が哀しみで上塗りされている。

泣き出すほど悲しいわけではない。

何がどう哀しいのか、説明できない。

透明な悲しみの釉がかかっているのです。


日記内検索

最近の更新