mano.cat Diary

_ 捨てられる物たち

三里が、何か思い立ったように

部屋の中を整理し始めた。

「要らないものはどんどん捨てる」

がコンセプトのようで、

広くなるのはいいけれど・・・。

三里にとって無意味なものが排除対象なので、

僕の物は、それに思い出があろうが何だろうが、

彼女に無用と判断されれば捨てられる。

なんだか、

自分のものは置いておけない仮住まいで、

僕の家ではなくなっていく気がする。

古いものを捨てられずにしまいこんでしまう

母さん譲りの貧乏根性が悪いんだろうけど、

正直なところ、居心地がよくない。

自分の好きに使える隠れ家がほしい。

ギターなど嵩張るものを全部そっちに移せば、

三里にとっていいんじゃないだろうか。