mano.cat Diary


2015-05-30 誕生

_ 長い三日間

三里は予定日前々日の26日夜から気配を感じ、

翌27日朝からは軽い前駆陣痛が始まっていた。

その夜21時過ぎには陣痛の間隔が5分に狭まったので

病院へ行ったのだが、

まだ子宮口が開いていないと帰宅させられる。

それからほぼ60時間、

三里は痛みに耐えて横になったり歩いたりで

ほとんど一睡もしないまま29日夕方に破水。

入院したが、そこからさらに深夜まで陣痛で苦しみ、

それでも陣痛が弱いとのことで

陣痛促進剤と助産師複数の力を借りて

日付が変わって30日午前0時32分、やっと出産。

控えめな産声を上げて生まれたのは、

ぼくと同じ顔をした赤ん坊だ。

二時間以上一緒にいたが、

誕生直後の数回以外はほとんど泣かず、

他の声もめったに上げない静かな子だ。

手足や顔はよく動く。

_ たける

この国のいいところを心に秘め、

強く雄雄しく誇り高く育ってもらいたいとの思いで

武(たける)と名付ける。

あまり長い時間を一緒に過ごせないかもしれないが、

きみときみの母のために、僕はがんばろう。

将来きみに誇りに思ってもらえるよう、

きみの名に恥じない父であるよう心がけよう。


日記内検索

最近の更新